避難所で個人の生活スペースを確保するために段ボールを使って仕切りを作る住民ら=泉小中

 ■10会場に3000人

 熱海市の総合防災訓練が26日、泉小中をメインに10会場で繰り広げられた。総勢約3千人が参加し、情報伝達や避難、応急救護、初期消火など多彩な訓練を通して関係機関の連携強化と市民の防災意識高揚を図った。

 同日午前9時に相模トラフ沿いを震源とする大規模地震が発生し、ライフラインが寸断されて交通機関はまひ。各所で崖崩れ、家屋の倒壊、火災によって多数の負傷者が出ている−と想定した。小中学校などを会場に地域分散式で、体験型訓練を中心に実施した。

 泉小中には同地区住民のほか、市、市消防団、陸上自衛隊、ガスや電気といったライフライン各社から約300人が集まった。避難所生活や土のう作り、トリアージなどの訓練に取り組んだ。

 避難所生活で個人の生活スペースを確保するための仕切り作りでは、使用する段ボールが予想以上に軟らかく「これで仕切りになるのか」という不安の声が聞かれた。段ボール製簡易ベッドの寝心地も確認した。

 泉中1年の中村唯菜さんは「災害が起きた時、困っている人がいたら訓練での経験を生かして積極的に力になりたい」と語った。泉三町内連合会の関政則会長は「地域の人たちには、さまざまな体験を通して災害時の対応方法を知ってもらい、命の大切さについて改めて感じてほしい」と話した。

 【写説】避難所で個人の生活スペースを確保するために段ボールを使って仕切りを作る住民ら=熱海市の泉小中