自助具の箸を使ってテープの芯を積むゲームを楽しむ子どもたち=網代公民館

 ■「困っている人に気付いて」 児童、バネ箸でゲーム

 熱海市教育委員会の夏休み学習事業「網代公民館寺子屋」(古原彩乃塾長)は最終日の28日、「心のバリアフリー」をテーマにしたプログラムを実施した。児童たちがバリアフリー旅行会社を営む伊東市の夫妻の講話を聞き、手作りゲームで交流を図った。

 講師は「青いかば旅行社」の長谷川浩平さん(48)、優子さん(47)夫妻で、36歳で脊髄小脳変性症を発症した浩平さんは、自身の心境の変化や同旅行社の活動を交え「目に見えない心の壁を取り除くのが心のバリアフリー」と説明した。

 同じ車椅子利用者でもそれぞれ障害の状態が違うことにも触れ「困っている人がいることに気付くことがはじめの一歩。気付いたら『何かお手伝いしましょうか?』という“魔法の言葉”を掛けてもらえるとうれしい」と語った。

 また自助具のバネ箸を紹介すると、児童たちはバネ箸を使ってテープの芯を積むゲームなどを考案。長谷川さん夫妻を交え、皆で挑戦した。小森結芽さん(多賀5年)は「困っている人がいたら積極的に話し掛けて手伝いたい」、土屋更紗さん(網代5年)も「何かお手伝いしましょうか、という言葉を使ってみたいと思った」と感想を話した。

 同寺子屋には網代、多賀小の2~5年生9人が参加。7日間にわたり、新しい遊びの開発やアート・クラフトなどに取り組んだ。県立熱海高ボランティア部の部員7人が交代で子どもたちの活動をサポートした。冬休みには3日間開く。

 【写説】自助具の箸を使ってテープの芯を積むゲームを楽しむ子どもたち=網代公民館