女性の細やかなしぐさや表情を表現した歌麿の作品が並ぶ展覧会=MOA美術館

 ■写楽の相撲絵も

 熱海市桃山町のMOA美術館で31日、展覧会「歌麿とその時代 浮世絵黄金期の輝き」が始まった。浮世絵美人画の第一人者として人気を集めた喜多川歌麿を中心に、浮世絵黄金期に活躍した絵師たちの版画と肉筆美人画などよりすぐりの55点が並び、来館者の目を引き付けている。

 女性の上半身や顔を画面いっぱいに配してしぐさ、表情を細やかに表現した「美人大首絵」のうち、創始期の作品「婦女人相十品 文読美人」をはじめ、肉筆美人画の傑作「桟橋二美人図」といった歌麿作品がずらり。重要文化財の勝川春章の肉筆浮世絵「雪月花図」「婦女風俗十二ケ月図」、世界に2点しかないという東洲斎写楽の相撲絵「大童山土俵入」も展観した。

 神奈川県藤沢市の会社員下遠野寛樹さん(42)は「子どもたちに感性を磨いてほしいと思い一緒に来た。本物を見るとリアル。細かいところまでしっかり見るのは良い経験になると思う」と話し、次女更紗さん(10)らと見て回った。

 同美術館の担当者は「女性の内面にまで迫り、美しさを表現した作品を細部まで見てほしい」とアピールする。10月2日までの開催。9月16日午後1時半からは学芸員による美術セミナーを催す。

 問い合わせは同美術館〈電0557(84)2511〉へ。

 【写説】女性の細やかなしぐさや表情を表現した歌麿の作品が並ぶ展覧会=熱海市MOA美術館