ガンジャールさんのギター演奏を織り交ぜた語りに聴き入る児童たち=伊豆山小

 ■芸術家招き“特別授業”  

 熱海市立伊豆山小で11日、インドネシアの伝統芸能「ワヤンベベル」が上演され、5、6年生20人余りがジャワ島パチタンの芸術家が繰り広げる語りと演奏を楽しんだ。

 ワヤンベベルは巻物に描かれた絵を見せながら、伴奏にのせて物語を語る芸能。パチタンで再興活動を進めているガンジャールさん(29)とエカさん(27)が同校を訪れ、地元であった水の開発にまつわる実話をもとにしたオリジナルの作品を披露した。

 ガンジャールさんがギターをつま弾きながら物語を語り「水や自然を大事にしてほしい。自分も大事にしてほしい」といったメッセージを伝えた。児童が鉄琴や木琴を使ってガムランの演奏を試みる場面もあった。原杏珠さん(6年)は「絵巻の物語が楽しかった。本当にあった話だと聞きびっくりした」と話した。

 2人の芸術家は市内で「驚きの学校」を主宰する古原彩乃さん(31)と交流がある。今回、古原さんが所属する「地蔵音楽団」が国際交流事業で招いたのに合わせて、伊豆山小での“特別授業”をコーディネートした。古原さんは「インドネシアでは生活の近くに伝統芸能がある。今回の授業を通して、地域の伝統芸能に興味を持ってもらえたらうれしい」と語った。

 【写説】ガンジャールさんのギター演奏を織り交ぜた語りに聴き入る児童たち=熱海市の伊豆山小