■消防60人出動も確認できず

 11日夜、熱海市泉の山あいで火災発生の通報があり、熱海消防署の隊員、市消防団員ら約60人が出動したが、火元は見つからなかった。火元不明のまま鎮火の報を出す珍しい状況になり、同消防署は「何だったのか」と首をかしげる。

 通報は午後6時15分ごろに同地区山あいの住民からあり「火が見えた」と話していたという。場所は市役所泉支所から1・8キロほど上った住居などが点在する地域。隊員は通報者の話をもとに周辺を見て回った。泉、伊豆山地区の消防団員も出動し、原付きバイクなどを使って火元を探した。道が狭く複数の消防車が入れないため、詰め所で現場からの指示を待つ団員の姿も見られた。

 同消防署は「火を見たという情報があるため、誤報と決めることができない状況だった。燃えている物がないか1時間近く十分に調べた上で、市民に安全を伝えるため、既に鎮火していると判断して広報した」と説明した。

 同報無線放送後や12日朝にも周辺を探したが、火災の跡は確認できなかった。