句会の会場としても活用を図る「不思議文庫」の2階和室=清水町

 ■初心者向けに句会も

 熱海市清水町の築50年の民家をリノベーションして、飲食店の開設準備が進められている。2階の10畳間の書架に、日本の古代やスピリチュアル系を中心に書籍約千冊が並ぶことにちなみ、「不思議文庫」と名付けた。今月26日からは、初心者向けの句会の会場としても活用を図る。

 初心者向けの句会は、俳句結社「詩あきんど」を主宰する俳人二上貴夫(ふたかみ・きふう)さんが開く。俳歴30年で、自宅のある神奈川県秦野市と近隣市、熱海市で句会指導をしている。

 不思議文庫での句会は26日を皮切りに毎月第4水曜日、午後1時半~4時半に開き、基本から手ほどきをする。熱海句会の幹事佐藤哲夫さんらは「初回は基本の基本を学ぶ。何も持たずに気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。

 参加費1回千円。問い合わせは不思議文庫〈携帯080(2130)5294〉へ。

 民家は熱海魚市場に隣接していて、市内に住む山ノ内リエさん(59)が所有する。子どもの頃からお世話になった夫妻から譲り受けた物件で、思い出と愛着のある家を大切に使いたいと考え、これまでにも“小さなコミュニティー・スペース”として句会や読書会を開いたり、自宅から移した蔵書を友人らに貸したりしてきた。

 飲食店としてリニューアルするために、1階台所を調理場にし、居間に椅子やテーブルを並べた。書架のある2階にも椅子、テーブルを配置、書籍は会員制で貸し出すことも考えている。朝取りの野菜を使った料理や飲み物も提供できるように、野菜作りに取り組み始めた。

 今月末のプレオープンを目指していて、山ノ内さんは「外観を含め、ほとんどが元の住宅のままなので店舗らしくはないが、知り合いの家に立ち寄るような感覚で気軽に来てもらえるような店にしていきたい」と話す。

 【写説】句会の会場としても活用を図る「不思議文庫」の2階和室=熱海市清水町