開発の成果品である「お塩のとりかたチェック」などを手に笑顔を見せる赤堀さん=水口町の県熱海健康福祉センター

 ■摂取頻度調査票など開発 全国で2人

 県熱海健康福祉センターの管理栄養士赤堀摩弥さん(46)がこのほど、NPO法人日本栄養改善学会の2018年度学会賞を受賞した。赤堀さんが取り組んだ食物摂取頻度調査票(FFQ)、塩分摂取チェック票の開発と活用などの功績が評価されての受賞で、赤堀さんは「これからも栄養面から県民の健康づくりをサポートしたい」と喜びを語った。

 赤堀さんは三島市谷田の県総合健康センター勤務時代にFFQ開発に参画。大学研究者らと従来タイプに比べて簡便で、実態把握に有効なFFQを開発した。成果品は08年度から県民健康基礎調査で活用され、地域の食の傾向を分かりやすく図解にした「食の地域差マップ」の作成も可能にした。

 さらに脳血管疾患の原因の一つで、本県の塩分摂取量が全国平均値より多いことに着目。摂取量を3段階で判別する「お塩のとりかたチェック票」を開発した。リーフレットは県や市町、民間で幅広く利用され、県民の意識啓発に役立てられている。こうした取り組みは論文化し、専門誌で発表している。

 同学会の本年度表彰では、栄養学に関する学術的研究、実践活動で顕著な功績があったとして全国でわずか2人の同学会賞を受賞した。赤堀さんは「多くの人に支えられての受賞。県民の健康づくりのお役に立てばうれしい」と感激しきり。4月の異動で配属となった熱海健康福祉センターでは「高齢化率が高く、健康面で課題の多い地域。熱海、伊東両市と連携し、市民の健康づくりを前進させたい」と抱負を語った。

 【写説】開発の成果品である「お塩のとりかたチェック」などを手に笑顔を見せる赤堀さん=熱海市水口町の県熱海健康福祉センター