かがり火が照らす舞台で初上演される能舞「月光」=熱海サンビーチ

 ■2000人堪能、月の道は現れず

 熱海芸術祭の一環で3回目。能楽師の辰巳満次郎さんは今回も船で浜辺に降り立つと、新作の能舞「月光」を初上演し、熱海の自然の美しさをたたえた。月は雲に隠れたままだったが、市内から訪れた女性(78)は「月の道が現れないのは残念だったけれど、能舞は幻想的ですてきだった」と満足そうに話した。

 辰巳さんは能「乱」ではシテを務めた。熱海芸妓(げいぎ)や地元の日本舞踊家・花柳あらたさんによる舞踊もあり、来場者は初秋の浜辺で幽玄の世界を堪能した。

 熱海市の熱海サンビーチで22日夕、「舞踊・常磐津・囃子(はやし)と月の道薪能」(実行委員会・MOA美術館主催、熱海新聞など後援)が催された。かがり火が照らす海辺の舞台で伝統芸能が繰り広げられ、市内外から集まった2千人余りの観衆を魅了した。

 【写説】かがり火が照らす舞台で初上演される能舞「月光」=熱海サンビーチ