ワークシートを使ってグループで演習に取り組む受講者=熱海市役所

 熱海市は29日、高齢者や障害者との接し方を学ぶ「3級ユニバーサルマナー検定」の講座を市役所で開いた。まち歩きガイド養成講座の公開プログラムで、受講者と一般合わせて18人が参加し、講義とグループワークを通して基本的な向き合い方や声掛け方法を学んだ。

 ■ユニバーサルマナー

 日本ユニバーサルマナー協会の山田大地さんが講師となり、「自分とは違う誰かのことを思いやり、適切な理解のもとで行動すること」とユニバーサルマナーの考え方から紹介した。障害者や高齢者の日常の困り事と心理を解説した上で、さりげない配慮と声掛けの大切さを強調。「お手伝いできることはありますか」というフレーズが声掛けの基本になると説いた。

 講義に続き、参加者はワークシートを使い、開き戸や10センチの段差は誰が何に困るか、どのような解決策があるのか、車椅子利用者や視覚障害者の移動を適切にサポートするにはどうしたらいいかなどを考え、グループで意見を交わした。

 受講後には全員が3級の認定証を受けた。守屋米子さん(70)は「勉強したことで自信を持てた。何ができるか分からないが、障害者や高齢者に声を掛けようと思う」、広岡茂子さん(63)は「自分にできることを考える機会になった」と話した。

 多様化する来遊客への対応マナーを習得し“おもてなし力”を向上させることで、客の満足度を高めようと、同市は昨年からユニバーサルマナー講座を実施している。まち歩きガイド養成講座に合わせて開くのは今回が初めて。

 ■ワークシートを使ってグループで演習に取り組む受講者=熱海市役所