強風によって飛ばされ壊れた海の家。手前は前日まであった場所=長浜海岸

 大型で非常に強い台風24号は、勢力を保ったまま30日夜から10月1日未明に掛けて伊豆半島に接近した。熱海市内では強風により、各所で倒木や看板が飛ばされるなどの被害が出た。熱海署や市消防署などによると、けが人はなかった。

 長浜海岸では、解体途中だった海の家が強風にあおられて横転し壊れた。

 海の家は高さ4メートル、横幅20メートル、奥行き10メートルほどのプレハブ型で、海水浴期間に合わせ9月2日まで営業していた。休憩所とレストランの2棟あり、休憩所は既に解体済みだった。毎日海岸に設置されているトイレの清掃をしている井沢暁子さん(77)=上多賀=は、ひっくり返った海の家を見て「昨日はそこにあったのに」とがくぜんとした様子だった。

 運営していた長浜海水浴場組合は「30日までにレストランも解体を終える予定だったが、台風などによる荒天で安全確保ができないためでき作業ができなかった」と話した。

 ■泉の国道で倒木 西熱海町は土砂など側溝ふさぐ

 泉の国道135号では倒木により、伊豆山交差点−門川交差点約3・5キロが一時通行止めとなった。県熱海土木事務所が復旧作業し、約1時間後に規制解除された。渋滞はなかった。

 西熱海町の県道では、土砂や木の枝などが道路脇の側溝をふさぎ、道路に水があふれる被害があった。市は道路上に散乱した木や葉などを片付け、側溝に詰まった草木を除去した。

 作業に当たった建設会社の作業員は「埋まる場所はだいたい同じ。丸一日掛けて片付ける」と話した。

 ■ジャカランダ枝が路上に散乱 東海岸町

 東海岸町のジャカランダ遊歩道や国道沿いでは、ジャカランダの枝が多数折れた。

 一部の木では、幹に近い太い枝の被害も見られた。折れた枝は風で飛ばされ、道路や歩道に散乱した。市公園緑地課によると、ジャカランダの枝が風で折れることはあまりなく「それだけ強い風だったのだと思う」と話した。

 ■民家や民宿屋根に被害 初島

 初島では民家や民宿計3軒の屋根がめくれたり、破損したりする被害があった。

 富士急マリンリゾートは、熱海発の初島定期船を往復7便欠航した。

 【写説】強風によって飛ばされ壊れた海の家。手前は前日まであった場所=熱海市の長浜海岸

 【写説】詰まった側溝を清掃する作業員=熱海市西熱海町の県道11号線