マカオでの「静岡美食祭」で使用される「鶴吉羊羹 レミーマルタンVSOP」(左)と「鶴吉羊羹 橙」

 ■2種類、各50本出荷

 熱海市銀座町の常盤木羊羹(ようかん)店総本店(前沢龍次社長)の2種類の「鶴吉羊羹」が、15日から2カ月にわたってマカオで催されるレストランフェア「静岡美食祭」で食材として使用される。現地飲食店の総料理長へのプレゼンを経て採用が決まった。プレゼンを担当した常務の前沢綾乃さん(38)は「2020年東京五輪・パラリンピックに向け、海外の人に羊羹を知ってもらうきっかけになる。日本の和菓子の良さが伝わるとうれしい」と期待する。

 フェアは県産品の海外販路開拓事業の一環で県が企画し、マカオで飲食事業を展開する「佳景集団」やグループ企業と連携して、現地の日本食レストラン7店舗で開催する。8月下旬に県内事業者による食材の試飲・試食商談会(プレゼン)を催し、しずおか和牛、本わさび、静岡おでんなど10事業所の30品目が選ばれた。伊豆地区の事業所は同店のみで、食材としては伊豆産のワサビやところてんが含まれる。

 食材となる同店の羊羹は、熱海特産の橙(ダイダイ)を使い、熱海ブランドや県ブランドにも認定された「鶴吉羊羹 橙」と、高級ブランデーを使った「鶴吉羊羹 レミーマルタンVSOP」で、各50本を出荷した。

 これまで中国のネット通販サイトへの出品や、海外での催事出店・販売などに積極的に取り組んできたが、商品が現地飲食店の食材となるのは初めて。「四代目鶴吉」こと前沢達也さん(35)は「海外で羊羹イコール鶴吉羊羹、と認知してもらえるように、今回のフェアを一つのステップにして販路拡大につなげたい」と話した。

 【写説】マカオでの「静岡美食祭」で使用される「鶴吉羊羹 レミーマルタンVSOP」(左)と「鶴吉羊羹 橙」