勇壮な「阿治古神社鹿島踊」を披露する保存会のメンバー=南熱海マリンホール

 第22回県民俗芸能フェスティバル(県教育委員会、県文化財保存協会、熱海市教育委員会主催)が27日、南熱海マリンホールで開かれた。同市と西伊豆町の三つの保存団体が地域で受け継がれてきた民俗芸能を披露し、来場者の目を引き付けた。

 「若者の熱意がつないだ伊豆の芸能」がテーマ。演目に昨年県無形民俗文化財に指定されたばかりの西伊豆町・海名野神明神社の「人形三番叟(さんばそう)」と、同市の指定無形民俗文化財「阿治古神社鹿島踊」と「和田木神社獅子神楽」を組み、民俗学者の中村羊一郎さんが解説を担った。

 同三番叟は伊豆半島でも数少ない人形三番叟の中でも唯一の「一人遣い」で知られる。「裾突っ込み」と呼ばれる方法で操られた「千歳」や「翁」の動きが注目を集めた。

 阿治古神社(網代)の鹿島踊は保存会のメンバーが「伊豆半島東海岸から神奈川県にかけて伝わる鹿島踊りのうち、網代だけが男踊り」と紹介。勇壮な踊りを繰り広げた。獅子神楽は舞の最後に客席で「獅子がみ」を行い、来場者を楽しませた。

 民俗芸能の保存、伝承活動の活性化を目的としたイベントで、今回は「日本の技体験フェア」と同時開催した。

 【写説】勇壮な「阿治古神社鹿島踊」を披露する保存会のメンバー=熱海市の南熱海マリンホール