刺しゅうの“技”を体験する子どもたち=南熱海マリンホール

 ■展示・実演や体験 

 熱海市の南熱海マリンホールで27日、日本の技体験フェア「ふれてみよう! 文化財を守り続けてきた匠(たくみ)の技」が始まった。文化財保存のために欠かせない伝統的な技術・技能を保持する32の団体が全国各地から集まり、展示・実演や体験コーナーを開設。来場者は見学や体験を通して、受け継がれてきた知恵や熟練の技に触れた。

 文化庁の主催事業で、県内での開催は初めて。県・市教育委員会、全国文化財保存技術連合会が共催した。文化財を陰で支える各団体が、技の解説や保存活動をまとめたパネルに加え、原材料や道具も展示した。

 体験コーナーは組子、彩色、左官などを組み合わせた壁掛け作り、かんなを使った箸作り、手すき和紙を用いた豆本作り、箔(はく)押し、檜皮葺(ひかわぶき)、手ぼうき作りなどさまざま。子どもらが各団体の職人の指導の下で、手作りや手作業に取り組んだ。

 祭り屋台などの製作修理技術を受け継ぐ職人の手ほどきで、花の文様の刺しゅうに挑戦した三島市の秋山小春さん(東小3年)は「隙間なく糸を入れるのが難しかった。作ることが好きなので楽しい」と話した。多色刷りを体験し浮世絵木版画の技術に触れた地元の緑川聖梨さん(伊豆山小2年)は、完成したブックカバーを手に「かわいくできた」と満足そうな笑顔を見せた。

 28日まで。時間は午前10時~午後4時。一部体験コーナーは整理券が必要。網代温泉観光協会による飲食の出店もある。入場無料。

 【写説】刺しゅうの“技”を体験する子どもたち=熱海市の南熱海マリンホール