■修繕費増や燃料高騰 チャーター船は継続 

 熱海市の富士急マリンリゾートは22日、2019年3月末で伊東―初島間の定期船運航事業から撤退すると発表した。近年の船舶修繕費の増加、燃料費の高騰により、一般定期航路としての維持が困難と判断した。花火大会の観賞クルーズやイベントでのチャーター船運航などは継続し、伊東市の観光活性に寄与したい考え。

 伊豆箱根鉄道から引き継ぎ、1968年から熱海―初島間の離島航路と合わせ、伊東―初島間は一般航路として運航してきた。昭和60年代までは最大で往復5便あり、乗船人数も1万人を超えたというが、近年は往復2便の運航で、2001年度に8500人だった乗船者数が06年度は4200人、東日本大震災後の11年度は2700人まで落ち込んだ。

 12年度以降も4千人台前半で推移し、伊東航路の存廃は懸案となっていた。鈴木淳郎社長は「伊東―初島間の赤字分を、堅調に推移する熱海―初島間の売り上げで補う状態が続いていた。健全な経営が離島航路の基盤になると判断し、伊東航路の終了を決めた」と話す。

 今後は初島の住民の利便性向上を第一に、熱海―初島間の運航時刻の見直しも図る。来年1月末までにはダイヤ改正を含め方針を示す。国には伊東航路の3月末での「休止」を届け出て、半年の協議期間を設けた上で「廃止」の届けを出す予定。