熱海梅園の通年のにぎわい創出を目指し便益施設の誘致の対象となっている香林亭=梅園町

 ■有益なら事業者公募へ

 パークPFI(公募設置管理制度)を活用した熱海梅園の通年のにぎわい創出を目指す熱海市は26日、民間事業者に意見や提案を求めるマーケットサウンディング調査(市場調査)に乗り出した。来年3月までに結果を取りまとめて事業推進の可否を判断し、有益と認められれば、来年度以降、同制度に基づく事業者公募を行うとしている。

 同公園では毎年1~3月に梅まつり、6月にほたる観賞の夕べ、11~12月にもみじまつりが行われ、梅まつりは伊豆を代表する花の祭典として高い知名度と集客力を誇る。一方で課題はこうしたイベントのない時期の誘客対策とされ、市は17年度の都市公園法改正で創設された同制度を活用し、民間活力を導入して新たな付加価値、にぎわいの創出を目指すことを決めた。

 同調査は民間事業者の利活用に関する意見や提案を募集し、対話形式によるヒアリングを通して可能性の把握と活用法の材料を得ることが目的。対象エリアは沢田政広記念美術館の南側、県道熱海函南線に面した林約400平方メートルと、香林亭と周辺の150平方メートル。香林亭は施設改修提案も可能。園内の他のエリアについても提案を受け付ける。公募する対象施設は飲食などの便益施設、陶芸や木工といったカルチャー教室を有した施設、休憩所など。整備と運営は事業者が行う。認定期間は最長20年となる。

 市の担当者は「厳しい財政状況により自前で整備・運営が難しい事情もあるが、市場の動きに詳しい民間活力を使うメリットも大きい。通年のにぎわいにつながる提案を期待している」と話した。

 【写説】熱海梅園の通年のにぎわい創出を目指し便益施設の誘致の対象となっている香林亭=熱海市梅園町