簡易トイレを設置する専用テントを組み立てる女性参加者=笹良ケ台町の緑ガ丘公園

 ■避難、情報伝達など 簡易トイレ設置も

 県の「地域防災の日」(12月第1日曜日)の3日、2018年度地域防災訓練が県内一斉に行われた。熱海市では市内83自主防災会のうち46自主防の住民約1500人が地震、津波、火災などからわが身を守る訓練を繰り広げ、防災意識の高揚に努めた。

 訓練は各自主防が地域の立地や事情に沿った想定で実施。沿岸部は地震や津波、山間部は土砂災害などを想定し、避難・避難誘導、情報伝達、安否確認、初期消火、応急救護、救出、炊き出し、避難所運営といった訓練、防災資機材の点検、県地震防災センター視察などを行った。

 山間部に位置する笹良ケ台町では約120人が参加し、緑ガ丘公園で土砂災害や家屋倒壊を想定した避難、情報伝達、炊き出しを実施。さらに新しい取り組みとして本部テントの設営、簡易トイレの組み立てなどを行った。段ボール製で悪臭や処理の問題も解決できるという簡易トイレの簡便性に参加者はしきりに感心し、専用テントの設置作業などに精を出した。松田典子さん(65)は「災害時にトイレは深刻な問題になると聞く。便利な資材があると知ってほっとする」と語り、テント組み立てに率先して参加した。

 小松正一町内会長は「従来は消防団員らを指導員に迎えて行っていた訓練を今年は住民主導の内容にした。地域は自分たちの手で守るという意識を育てたい」と話した。

 【写説】簡易トイレを設置する専用テントを組み立てる女性参加者=熱海市笹良ケ台町の緑ガ丘公園