小倉さん(右)らと共にトークを繰り広げる山本さん(右から2人目)=銀座町のゲストハウス・マルヤ

 ■出演者らのトークも

 熱海市内で撮影が行われた映画「小さな声で囁(ささや)いて」の上映会が2日、ロケ地の一つ銀座町のゲストハウス・マルヤで開かれた。住民ら約30人が集まり、身近な風景の中で織り成される物語を観賞した。制作スタッフや出演者らによるトークも行われた。

 山本英さん(27)が東京芸術大大学院映像研究科の卒業制作で監督した作品で、同科の仲間らと共に前年度に作った。将来像をうまく描けないカップルが熱海で過ごす4日間の物語で、それぞれの心情をたどるようにつづった。山本さんらが市内を歩いてロケ地を探し、各所の協力を得てアタミロープウェイ、熱海玉の湯ホテル、沢田政広記念美術館、マリンスパあたみ、元映画館・ロマンス座、初島などで撮影した。

 上映会は撮影に協力し、出演もした会場のビル所有者・小倉一朗さんが主催し、山本さん、俳優の大場みなみさんらと共にトークを繰り広げた。山本さんは自身の熱海の印象を交え「現実を抱えたカップルが非現実な土地を訪れ、自分たちの現実に向き合う話を撮りたいと思った。熱海の土地も主人公だと思って撮った。熱海は景色が豊かな町だから引きの絵が成り立った」と振り返った。

 作品はマルセイユ国際映画祭の新人コンペティション部門に正式出品されたほか、ぴあフィルムフェスティバル2018で入選した。来年3月には東京都内で上映される。

 【写説】小倉さん(右)らと共にトークを繰り広げる山本さん(右から2人目)=熱海市銀座町のゲストハウス・マルヤ