高波、高潮対策で行われてる護岸のかさ上げ工事=上多賀

 ■県、85メートル区間を整備

 7月28日の台風12号と8月8日の同13号の高波で海岸を走る国道135号が冠水した熱海市上多賀で、県が護岸のかさ上げ工事に着手した。完成は来年2月末の予定。

 工事箇所は上多賀大川河口から戸又港までの区間。相次いだ今夏の台風では、高波が護岸を越えて国道が冠水して通行止めとなり、現場周辺の交通が一時まひした。護岸のかさ上げは、地元の上多賀町内会から対策要望を受けて県熱海土木事務所が緊急の高波・高潮対策として実施を決めた。

 河口をはさんで長浜海岸側は海抜4・7メートルの高さまで護岸が設置されているが、熱海市街地側の左岸については右岸より40センチ程度低くなっている。工事では河口から県立熱海高ヨット部艇庫前までの約85メートル区間について約50センチかさ上げし、右岸と同レベルの高さに整備する。

 同事務所によると、今回の工事はあくまでも緊急の高波・高潮対策。地元の津波対策協議会がレベル1の津波に備えて求める高さ6メートルの護岸整備については別途整備していくという。

 上多賀町内会の山田光孝会長は「上多賀区間のバイパスとして現在の135号が開通したのが1979年。過去に高波が護岸を越えて国道が通行止めになった事例はない。被災後すぐに県に要望し、早期に対策を行ってくれて大変ありがたい」と話した。

 【写説】高波、高潮対策で行われてる護岸のかさ上げ工事=熱海市上多賀