餌のミカンを手にする藤間さんとイノシシのハナコ=上多賀

 ■上多賀の藤間さん

 熱海市上多賀の藤間勝夫さん(81)は、保護した雌イノシシの「ハナコ」を10年以上大切に飼っている。2019年は飼い始めてから初の亥(いのしし)年ということもあり「何かいいことがあったらうれしい」と御利益に期待する。

 08年4月に道路脇の側溝で動けなくなっているうり坊を市民が見つけ、鳥獣保護管理員を務める藤間さんが保護した。2回ほど山に返そうとしたが、戻ってきてしまったため飼うことを決めたという。「初めは手のひらに乗せられる程度だったけれど、今は体重も140キロぐらいある。本当に大きくなった」と話す。

 ハナコは普段、藤間さんが所有する畑にあるおりの中で生活している。近隣の子どもたちが見に来て餌をやることもあり、地域の人気者となっている。週に1、2回近くの川へ藤間さんと一緒に散歩に出掛け、泥浴びなどを楽しむ。

 藤間さんは「飼ってみると本当にかわいい。ハナコはもう家族の一員になっている。これからも大切にしていきたい」と笑顔を見せた。

 【写説】餌のミカンを手にする藤間さんとイノシシのハナコ=上多賀