学生に熱海の旅館で働く魅力を紹介する採用担当者=中央町の国際観光専門学校熱海校

 ■採用担当者が説明 

 熱海商工会議所は22日、熱海市中央町の国際観光専門学校熱海校で就職ガイダンスを行った。同校でホテル・旅館業を学ぶ1年生を対象に、市内の旅館・ホテルの採用担当者が熱海の施設で働く魅力、自社の利点を紹介し、就職を働きかけた。

 観光マンを養成する同校だが、卒業生の90%以上が市外に就職している現実を踏まえ、早い時期にガイダンスを行うことで市内への就職を選択肢に加えてもらおうと初めて企画した。対象は観光ビジネス学科の約60人。企業側は観光産業部会に所属する旅館・ホテル6社が参加している。

 初日は3社の採用担当者が学生30人に会社の理念や社風、給与、勤務時間を説明。「社員寮完備」「社員旅行」「実力者への好待遇」などとそれぞれの会社の利点や「感謝される喜び」など、旅館業のやりがいをアピールした。外国人留学生が多いことにも着目し、先輩外国人スタッフの活躍と出世を紹介する企業もあった。裾野市出身の末吉素子さん(19)は「都心のリゾートホテルへの就職を希望しているが、落ち着いた温泉旅館も考えたい」と感想を語った。

 同会議所によれば、旅館・ホテルの人材不足は深刻で、会員事業所の多くが人材確保に苦労している。担当者は「ガイダンスは来年度以降も継続したい。他にも人材確保の支援策を考えていく」と話した。

 【写説】学生に熱海の旅館で働く魅力を紹介する採用担当者=熱海市中央町の国際観光専門学校熱海校