熱海市が観光アプリで施設案内の音声ガイドを近く開始する起雲閣=昭和町

 ■29日から公開 第1弾、起雲閣で利用開始 

 熱海市はこのほど、県立大学、JTBとスマートフォン向けの同市観光アプリを共同開発し、29日から公開する。AR(拡張現実)を用いて多言語で観光施設を紹介するガイド機能が最大の特徴。第1弾として起雲閣でサービスを開始し、利用状況を見ながら他施設に拡大していきたいとしている。

 観光客動向調査などで協力関係にある同大経営情報学部の渡辺貴之教授研究室が企画して、開発を主導してきた。アプリのベースとなったのは渡辺研究室が開発し、県立美術館でサービスを提供しているアプリ「ロダン館ガイド」。インバウンド(訪日外国人旅行者)への対策も兼ねた同市の観光アプリでは、起雲閣の各部屋でアプリを起動、操作することで日本語、英語、中国語の音声ガイドを聞くことができるほか、利用者の興味関心を高める3択クイズも用意されるという。

 同市の公式観光サイト「あたみニュース」と連携し、市内の観光情報も提供する。

 アプリは「iOS」版と「アンドロイド」版を用意し、無料でダウンロードできる。運営は同研究室が担う。

 同市観光経済課の担当者は「将来的には市内の観光施設でサービスを提供したい。観光客の動線などの情報を得られることができ、今後の観光施策に役立つものと期待している」と話した。一方、起雲閣を運営するNPO関係者も「外国人旅行者が増えており、多言語ガイド機能は大変ありがたい」と歓迎している。

 【写説】熱海市が観光アプリで施設案内の音声ガイドを近く開始する起雲閣=熱海市昭和町