東海岸町の高層ホテル計画の問題点などを公述する予定地周辺住民=市役所

 ■12年ぶり公聴会 事業者側「条例を順守」

 共立メンテナンスが熱海市東海岸町の熱海サンビーチ前に計画する高層ホテル「ラビスタ熱海(仮称)」に関する公聴会が24日、市役所で開かれた。計画に反発する周辺住民らが「眺望を奪われる」「交通環境が悪化する」などとそれぞれの立場で計画の問題点を指摘。同社に対し規模の縮小を含めて計画の見直し、住民への配慮を求める意見を陳述した。市まちづくり条例に基づく公聴会開催は2007年以来12年ぶり。

 周辺の利害関係者から同条例に基づく5件の請求を受けて市が開催した。事前に申し立てのあった請求人ら住民5人と同社代理人が公述人として意見を述べた。

 住民は18階建てで高さが約60メートルに達する高層棟、周辺の狭あいの道路事情と、大型ホテル進出に伴う交通環境の悪化などを問題視。「海が見えなくなり、花火大会が観賞できなくなる」「ホテルが目の前に建ち、プライバシーが侵害される」などと訴えた。一方、同社代理人は「県、市の条例を順守している」と計画、過去の手続きの正当性、地域への経済効果など主張。「規模縮小などはできない」としつつも、プライバシーへの配慮などでは周辺住民の意見、要望に応える方針を示した。

 市は2月にも学識経験者や建築、法律の専門家らでつくる市まちづくり審議会に公聴会の内容を報告し、意見を求める。

 国道135号に面した旧熱海グランドホテル跡地など約9550平方メートルの敷地に計画されているホテルは、鉄筋コンクリート造り地上18階建てをメインに複数の建物群から成る延べ床面積3万4600平方メートルの大型施設。客室数は261室で、別に従業員寮66室を設ける。開業は2023年中を予定している。

 【写説】東海岸町の高層ホテル計画の問題点などを公述する予定地周辺住民=熱海市役所