共立メンテナンスが計画している熱海サンビーチ前の高層ホテルの建設予定地=東海岸町

 ■施設規模など言及せず 

 「眺望が奪われる」などと訴える周辺住民の請求で公聴会開催に発展した熱海市東海岸町の高層ホテル建設計画について斉藤栄市長は25日、「予定地は都市計画の商業地域であり、その目的から新たなホテルの立地は望ましいこと」と述べ、計画を歓迎する立場を明かした。定例会見で記者の質問に答えた。

 斉藤市長は予定地が1990年代の旅館・ホテルの相次ぐ廃業で跡地利用されないまま放置されてきた経緯を説明。「にぎわいの拠点であるはずの地域であり、現状は観光的・経済的に好ましいことではない。計画が熱海と東海岸町の発展につながることを期待している」と述べた。

 周辺住民が24日の公聴会で問題視した地上18階建て・高さ約60メートルに達する施設の規模などには言及せず、「行政の立場としては事業者が住民の声に配慮して進めていくことを望んでいる」と述べるにとどめた。

 今後の手続きに関しては、市まちづくり条例に基づくまちづくり審議会に公聴会の内容を報告し意見を求め、事業者に指導書を出すことになるとした。

 共立メンテナンス(東京)が熱海サンビーチ前のホテル跡地(約9550平方メートル)に計画するホテル「ラビスタ熱海(仮称)」は、鉄筋コンクリート造り地上18階建てをメインに複数の建物群から成る延べ床面積3万4600平方メートルの大型施設。客室は261室で、別に従業員寮66室を設ける。開業は2023年中を予定している。

 【写説】共立メンテナンスが計画している熱海サンビーチ前の高層ホテルの建設予定地=熱海市東海岸町