炊きたてご飯の入った土鍋釜を手にする滝沢さん=銀座町の「熱海 銀シャリ 沢」

 ■平塚の滝沢さん きょう和食店オープン 

 熱海市の熱海銀座通り商店街にあったコンクリートむき出しの貸しスペースが和食店に生まれ変わり、29日にオープンする。「熱海 銀シャリ 沢」で、神奈川県平塚市で整骨院を開く滝沢純さん(54)が調理師派遣業「匠」会長の青柳正央さん(61)と組んで営む。開店により、同商店街で10年前に11軒を数えた空き店舗がほぼ解消する。

 滝沢さんはバブル崩壊後に会社をたたみ、失意のまま訪れた熱海で数カ月滞在。出会った人たちの優しさに触れ、再起を図った。「熱海には知人がたくさんいる。いつかお礼をしたいと考えていた」と振り返る。

 当時出会った一人が各地の旅館・ホテルの総料理長を務め、湯河原町で飲食店を営んでいた青柳さんで、交流を重ねる中で「熱海で店をやりたい」という思いが合致。物件を探し選んだのが約10年前の火災後、テナントが入ることのなかったビルだった。

 1階を全面改装した。滝沢さんの発案で土鍋釜で炊いたご飯を提供することになり、特注のガス器具を設置。鮮度のよい魚を提供するために、いけすや零下60度の冷凍庫を備えた。滝沢さんは「地元の人に愛される店に育てていきたい。店を通じて熱海の歯車の一つになれたらうれしい」と話す。

 営業は午前11時~午後2時、午後5時~8時半。問い合わせは同店〈携帯080(1329)2987〉へ。

 【写説】炊きたてご飯の入った土鍋釜を手にする滝沢さん=熱海市銀座町の「熱海 銀シャリ 沢」