堤防で壁画制作を進める富岡さん=初島港

 ■台風被害修復 “インスタ映え”スポットに

 初島港にイルカが出現―。富士急マリンリゾートの定期船が発着する熱海市初島の堤防で、南国リゾートをイメージした壁画制作が進められている。下多賀出身のイラストレーター富岡美紀さん(31)=東京都渋谷区=が手掛けていて、今月中旬の完成を目指す。

 ■南国リゾートイメージ

 “インスタ映え”するスポットを設けて観光振興につなげられないか、と考えた同社が初島区や市農林水産室に相談し、具体化した。地元出身で、長浜海浜公園内の倉庫のペイントなどを担当した富岡さんに制作を依頼した。

 キャンバスとなった壁面は高さ3・5メートル、幅10メートルで、昨年7月の台風12号の高波で破損し、修復された部分。富岡さんは島内を歩き、風物と魅力に触れた上でデザインを考案した。イルカ、ストレリチアに加え、初島でのダイビングで見ることのできる魚をモチーフにした。

 ゆったりと泳ぐイルカをメインに、外壁用塗料を使い、鮮やかな色で壁面を彩る。富岡さんは「背景の海の色にもこだわった」と話す。制作中も壁画を背景に写真撮影を楽しむ行楽客もいて、富岡さんは「初島のフォトスポットとして、絵を皆さんに楽しんでほしい。住んでいる人たちが初島の魅力を伝え、訪れる人が島のことを知るきっかけにもなるといい」と期待を語った。

 【写説】堤防で壁画制作を進める富岡さん=熱海市の初島港