公聴会で指摘されたラビスタ熱海の問題点について審議したまちづくり審議会=市いきいきプラザ

 ■公述人指摘受け審議会

 共立メンテナンス(東京)が熱海市東海岸町に計画している高層ホテル「ラビスタ熱海(仮称)」に関する同市のまちづくり審議会が19日、市いきいきプラザで開かれた。市まちづくり条例に基づく公聴会で利害関係者ら6人の公述人から指摘のあった問題点を審議し、周辺住民に配慮した事業を求める答申案の骨子をまとめた。

 学識経験者や弁護士、建築・不動産の専門家ら委員7人が出席。斉藤栄市長から諮問を受けた川口宗敏会長(静岡文化芸術大学名誉教授)が問題点を日照権や眺望権、プライバシーといった周辺住民の権利関係、予定地周辺の道路整備、景観法に基づく建築物の基準の解釈など5点に整理して審議した。

 委員はそれぞれの立場から公述人の意見と事業計画を照らし合わせて解決策について意見交換した。周辺住民が最も懸念する日照権や眺望権に関しては「法的に認められた判例はあるが、違法建築でない限り審議会で判断するのは難しい」としつつも、事業者には住民に丁寧な説明を求めることを確認。建築物の基準の解釈では「住民の眺望権にも配慮し、計画の一部見直しも含めて事業者に市との協議を求める」とした。

 答申案は川口会長が細部を詰め、委員の了承を得て斉藤市長に答申する。審議会の答申を受けて市は事業者に対する指導書を作成して公布する。

 熱海サンビーチ前の国道135号に面したホテル跡地(約9550平方メートル)に計画中のラビスタ熱海は、鉄筋コンクリート造り地上18階建てをメインに複数の建物群から成る延べ床面積3万4600平方メートルの大型施設。開業は2023年中を予定している。

 【写説】公聴会で指摘されたラビスタ熱海の問題点について審議したまちづくり審議会=熱海市いきいきプラザ