熱海を舞台にした映画「小さな声で囁いて」の一場面(山本監督提供)

 ■来月16日から東京で上映 

 熱海市を舞台に撮影された映画「小さな声で囁(ささや)いて」が3月16日から、東京都中野区の映画館ポレポレ東中野で上映される。映画監督の山本英さんが東京芸術大大学院映像研究科の修了制作で手掛けた作品で、初の劇場公開となる。

 未来像をうまく描けずすれ違うカップルが熱海で過ごす4日間の物語で、それぞれの心情をたどるようにつづった。実際に熱海で暮らす人々を“役者”に起用し、観光・文化施設や元映画館、ホテル跡地、初島などで撮影した。

 山本さんは1991年、広島生まれ。制作に当たり「ほとんど住むような形で熱海に滞在し、熱海の人々と出会いながら映画を撮った」と振り返る。出会った人に出演してもらったり、聞いた話を基に脚本を組み上げたりしたという。「過去は映せないが、熱海の今の状況は誠実に描きたいと尽力した。熱海に住んでいる人、観光で熱海の外からやってきた人、と異なる方向の目線から描いた本作を受け入れてもらえたら幸い」とコメントする。

 作品はマルセイユ国際映画祭の新人コンペティション部門に正式出品され、ぴあフィルムフェスティバル2018アワードに選出された。昨年12月には熱海市内でもミニ上映会を開いている。

 ポレポレ東中野ではレイトショーで、16~22日が午後8時半から、23~29日は午後9時から。料金は1300円。問い合わせは同館〈電03(3371)0088〉へ。

 【写説】熱海を舞台にした映画「小さな声で囁いて」の一場面(山本監督提供)