江村さんと採れたてワカメの無人販売所=上多賀の国道135号沿い

 ワカメの無人販売所が今年も、養殖で知られる熱海市上多賀の国道135号沿いに登場した。地元の採れたてが並ぶことから、市内外から多くが購入に訪れるという。

 販売所はワカメ養殖生産者で漁師の江村泰造さん(80)=上多賀=が8年ほど前から自宅庭先で始めた。例年、多賀湾での漁期の1月から3月末ごろまで開設している。生ワカメをはじめメカブ、ハバノリなどが店頭に並ぶ。

 今季は2月下旬から始めた。海水温が高く、芽が定着しなかったため1カ月ほどずれ込んだ。江村さんは「ワカメの種付けをしても水温が高く溶けてしまった。今季は特にひどい。3回目にようやく付いた」と話した。

 開店は出漁日のみ。営業時間も帰港状況によって午前になったり午後になったり、と変わる。販売量も漁次第。江村さんは「その日に採ってきたワカメを並べている。新鮮。食べてみれば分かる。のどごしが違う。中には業者も買っていくようだ」と話す。

 不漁により開催が危ぶまれた恒例の「第34回伊豆多賀温泉わかめまつり」は例年より1カ月ずれ込んだ23、24の両日、長浜海浜公園で開かれる。

 【写説】江村さんと採れたてワカメの無人販売所=熱海市上多賀の国道135号沿い