解説を聞きながら「紅白梅図屏風」を鑑賞する参加者=MOA美術館

 ■石和酒店マルヤと合同 20回目は初の酒抜き

 熱海市のMOA美術館と石和酒店、マルヤ・テラスの合同企画「ほろ酔い講座」の20回目が10日、同美術館で開かれた。県内外から9人が参加して、節目を記念した特別講座“ガイド付きリアル鑑賞ツアー”を楽しんだ。

 2012年に同美術館が銀座町のカフェ・ロカで開いた講座をきっかけに、気軽に美術を楽しむ場として同カフェやマルヤ・テラスで回を重ねてきた。館内の展覧会に合わせてテーマを設定し、石和酒店がそれに応じた酒を用意。参加者は試飲をしながら、セミナーとワークショップを楽しんでいる。

 20回目は初の“ほろ酔わない講座”で、同美術館の学芸員泉山茂生さんによる解説を聞きながら、名品展「国宝『紅白梅図屏風(びょうぶ)』」を見て回った。展示品の来歴や意匠の特徴、鑑賞のポイントなどに熱心に耳を傾けた。

 東京都内から参加の菊池好太郎さん(59)、恵さん(60)夫妻は「テーマごとのワークショップを楽しみに、これまでも受講してきた。今回は作品のディテール(詳細)やエピソードを聞きながら実物を鑑賞できて良かった」と話した。

 石和酒店の石和宏深さんは「熱海の文化・観光資源でもあるMOA美術館を生かそうと始まった講座。参加者には美術の楽しみ方、作品の見方の幅を広げてもらえたのではないか。次は25回を目標に続けていきたい」と語った。

 【写説】解説を聞きながら「紅白梅図屏風」を鑑賞する参加者=熱海市のMOA美術館