身元保証人のない人の入院・入所のガイドライン策定について話し合った第3回協議会=清水町の熱海市医師会

 ■市医師会、1年かけガイドライン策定

 熱海市医師会(鈴木卓会長)は12日夜、本年度第3回在宅医療・介護連携協議会を清水町の市医師会館で開いた。関係機関から委員約30人が出席し、「身元保証人」のいない人が入院や入所に手間取る問題を回避するガイドラインを来年度策定することを決めた。提案した同市によれば、周辺市町で同種のガイドライン策定の報告例はなく、全国でも先進的な取り組みになる。

 医療・介護施設では入院、入所に際して身元保証人の提示を求めることが一般的。高齢化率が県内市部トップの47%に達し、独居高齢者の多い同市では、保証人を立てられない高齢者らが入院・入所に手間取るケースも少なくない。一方の医療・介護施設は、保証人がいない場合の入院治療費や利用料の未払い、容体急変時のリスクを恐れて受け入れに慎重で、仮に受け入れてもソーシャルワーカーら現場実務者の負担は大きなものになっているという。

 会議では市の担当者が「形式的に保証人を用意しても保証機能が担保されるわけではない」として、保証人がいない人の円滑な入院・入所と、受け入れる医療・介護施設の実務支援を目的としたガイドライン策定を提案。意見交換の末、救急搬送を担う消防などの関係機関や事業所も交え、専門部会を新設するなどして1年かけて策定作業を進めることを申し合わせた。

 市長寿介護課の担当者は「事例のない取り組みで手探りの策定となるが、関係機関が連携し、身寄りがなくても希望する治療や介護サービスを円滑に受けられるような体制を整えたい」と話した。

 【写説】身元保証人のない人の入院・入所のガイドライン策定について話し合った第3回協議会=熱海市清水町の熱海市医師会