防波堤の高さについて話し合った第5回網代地区津波対策協議会=網代公民館

 ■第5回協議会、妥協点探り再度検討 

 県熱海土木事務所は22日夜、熱海市網代地区の第5回津波対策協議会を網代公民館で開いた。住民と県、市の担当者約50人が参加。同地区沿岸6町内会がそれぞれ住民の意見をまとめた防潮堤の高さについて話し合ったが、地区としての成案は得られず、結論は次回以降に持ち越しとなった。

 2015年6月に始まった同地区の協議会では県の第4次被害想定に基づき、発生頻度が比較的高いレベル1への備えを基本に対策を議論してきた。だが、既存施設を活用する防潮堤の高さの統一で結論が出ず、16年6月の前回協議会終了後、町内会単位でミニ協議会を開催し住民の意見集約を図った。

 この日の協議会ではレベル1の津波に最も有効とされる海抜6メートル、景観や生活環境を考慮して高さを抑制する同4・4メートル、同3・1メートルと、各町内会が取りまとめた意見を報告。3案をたたき台に各町内会で妥協点を探る話し合いを行った。

 参加者からは「防潮堤を海側に移動するなら6メートルでも良いが、今ある施設を高くするのであれば生活に影響が出る」「高さ6メートルの津波が来るのに、それ以下の防潮堤はあり得ない」といった声が上がり、議論は平行線をたどった。妥協点を探る動きとしては3・1メートルを主張する2町内会が、4・4メートル案を持ち帰って検討するとし、再度のミニ協議会を経て次回協議会で成案を話し合うことを確認した。

 同事務所管内では熱海市の6地区、伊東市の10地区で同協議会を開催し、網代を除く15地区がすでに方針決定している。

 【写説】防波堤の高さについて話し合った第5回網代地区津波対策協議会=熱海市の網代公民館