自著「Going婆ぁWay」を手にする門野さん=熱海市内

 ■「Going婆ぁWay」出版 

 熱海市に住むノンフィクション作家門野晴子さん(81)がこのほど、ケアハウスでの“シニア百態”などをつづったエッセー「Going婆(ばば)ぁWay 昭和を生きた女たち」を静岡新聞社から出版した。エッセー指導に当たった市民教室の受講者の文章やエピソードを織り交ぜた。

 4年前から市内のケアハウスで暮らす門野さんは、自身の体験や同様に関東各地の施設に住む友人らの情報を基に、シニアのありさまをユーモアやスパイスを交えて描き出しつつ、どの施設でも起こりうる困った問題を提起した。これまで取り組んできた教育・女性問題、反権力の闘いの軌跡もたどった。

 「言葉が意識をつくる」といった自身の言葉をきっかけに、意識を変え、生活を変えたエッセー教室の受講者の存在が執筆のきっかけになった。門野さんは「純粋に信頼を寄せてくれる人に出会えた。感性を高め合って生きていく基盤が熱海にできた」と振り返り、「この本が女の文化が熱海で花開くきっかけになるといい」と期待を語った。

 ケアハウスに起こりうる問題は引き続き追いながら、「老い」をテーマにしたエッセー教室生の原稿をまとめた本の自費出版も構想している。

 243ページ、定価1728円(税込み)。

 【写説】自著「Going婆ぁWay」を手にする門野さん=熱海市内