築100年の元網元の建物に船をイメージした彫刻が並ぶ作品展「船催」=網代

 熱海市網代の登録有形文化財「平井家住宅」、通称「平正(ひらしょう)邸」で26日、造形家高須英輔さん(72)=網代=の作品展「船催(ふなもよい)」が始まった。築100年の節目を迎えた元網元の邸宅内に船をイメージにした彫刻10点が並び、来場者の目を引いている。

 古材などを持ち主の「思い」とともにアート作品に再生させるプロジェクトに取り組む高須さんは、同邸に残されていた魚の水切り用おけを使い、大船をイメージした全長1・8メートルの作品を新たに制作。土間に続く和室の中央に置き、周辺に大小さまざまな彫刻を並べて船出の準備でにぎわう港の様子を表現した。「大小の船は自宅から初島に向かう定期船を眺め、雲の中を船が進む幻想的な光景をイメージして作った。網元の家で展示ができたのはうれしい」と話した。

 通常非公開の同邸での作品展とあって、初日は地域住民も訪れた。77歳の女性は「現代的な作品で素晴らしい。この家も見たかったから良かった」と満足そうな笑顔を見せた。

 アートイベント「is」の一環で、27日、5月3~5日午前10時~午後4時の開催。伊東市八幡野のブックカフェ「壺中天(こちゅうてん)の本と珈琲」でも作品展「階梯(かいてい)」を5月27日まで開く。問い合わせは高須さん〈携帯090(6504)1297〉へ。

 【写説】築100年の元網元の建物に船をイメージした彫刻が並ぶ作品展「船催」=熱海市網代