華やかな舞台を繰り広げる芸妓衆=中央町の熱海芸妓見番歌舞練場

 ■きょうまで 「新しい時代にも挑戦」 

 熱海花柳界最大の興行「熱海をどり」(熱海芸妓=げいぎ=置屋連合組合主催)が28日、熱海市中央町の熱海芸妓見番歌舞練場で始まった。30回記念の公演で、芸妓衆は積み重ねてきた稽古の成果を発揮。華やかな舞台を繰り広げて観客を魅了した。

 地方(じかた)を含め総勢30人以上が出演し、創作囃子(ばやし)「神寿之段」と常磐津「釣女」、端唄・俗曲「三重襲(かさね)百花繚乱(りょうらん)」を披露した。

 「釣女」は狂言仕立てで、芸妓衆はせりふを織り交ぜて踊った。「三重襲百花繚乱」は日本舞踊家花柳あらたさんが記念演目として創作した。梅、桜、ぼたんといった花をイメージした曲で構成。趣向を凝らした舞台となり、一幕ごとに観客席から拍手が湧いた。

 フィナーレに松千代こと西川千鶴子組合長は「激動の平成とともに歩んできた『熱海をどり』が30回を迎えることができた。古きを大事にしながら次の新しい時代にも挑戦していきたい」とあいさつした。

 市内の鈴木悦子さん(47)は「何度か熱海をどりを見ているが、きらびやかで今までで一番良かった」、沼津市の斎藤安輝子さん(38)は「初めて見た。芸妓衆がきれいで感動した」と声を弾ませた。

 「熱海をどり」は、見番の大改修を記念して1990年に始まった。29日も午前11時半と午後2時半の2公演。入場料4千円で、各部開演の1時間半前から整理券を配る。問い合わせは同組合〈電0557(81)3575〉へ。

 【写説】華やかな舞台を繰り広げる芸妓衆=熱海市中央町の熱海芸妓見番歌舞練場