自作のドキュメンタリー映画に込めた思いを語る長谷川さん=熱海市の起雲閣

 ■上映会に60人鑑賞 

 熱海市昭和町の起雲閣で“平成最後の昭和の日”の29日夜、ドキュメンタリー映画「いきたひ」の上映会が開かれた。市内外から約60人が集まり、長谷川ひろ子さんが監督、脚本、構成、語り、作曲を手掛けた作品を鑑賞し、ピアノの弾き語りを交えた講演を通して生き方、死に方を考えた。

 地域活性化支援機構とNPO法人ライフ熱都(ネット)が主催した。長谷川さんは末期がんとなり自宅療養を選択した夫・秀夫さん(薬学博士)の生き様、死に様に加え、共にみとった4人の子どもたちの様子をホームビデオで撮影した。その映像と、自宅で家族をみとった人たちへのインタビュー映像などで作品を構成した。

 上映後、長谷川さんは映画制作の経緯やタイトルに込めた思い、自らの体験を踏まえた死生観を語った。タイトルは「生」と「死」の文字を合体させた造語の読みだと説明し「生と死は一体で切り離せない。生を支える根っこに死があることも表している」などと語った。また「人は皆死ぬ。歓喜の中で生まれたのならば、歓喜の中で終わってもいいのではないか」と問い掛け、大切な人の死を肯定する考え方を説いた。

 【写説】自作のドキュメンタリー映画に込めた思いを語る長谷川さん=熱海市の起雲閣