定期船の乗降客でにぎわう初島港=初島(1日撮影)

 天皇陛下の即位と改元に伴う1日の国民の祝日(今年限り)を挟み、史上最長の10連休となった今年の大型連休(4月27日~5月6日)は、熱海市の観光に大きな効果をもたらした。連休前半はぐずついた天候となったが影響は軽微にとどまり、宿泊は期間を通して好調を維持。各地のイベントも多くが前年を上回る人出を記録するなど、市内は大勢の観光客らでにぎわった。

 ■宿泊施設 1~4日はほぼ満室

 熱海温泉ホテル旅館協同組合によると、期間中の宿泊状況はおおむね好調で、特に1~4日はほぼ満室だった。職員は「飛び込みの宿泊希望者に案内できる宿を探すのに苦労した。何件かは断らざるを得なかった」と振り返った。

 ■観光イベント ビール祭り、特設市は2桁増

 3~5日に渚親水公園で行われた「第6回あたみ春のビール祭り」の来場者はおよそ5万人で、前年の4万4千人から約14%伸びた。

 市観光協会によると、日別の人出は3日1万8千人、4日1万7千人、5日1万5千人。担当者は「好天に恵まれ期間を通して好調だった」と話した。

 長浜海浜公園で10日間連続開催された「ながはま特設市」の来場者は延べ2万3952人。1日平均2395人で、前年比11・5%増と好調だった。多賀観光協会は「遊具目当ての家族連れと立ち寄りの旅行客が多かった。コンスタントに人出があった」と振り返った。

 ■起雲閣 10日間で6769人、1日平均55人増

 起雲閣の入館者は10日間で計6769人に上った。1日平均では前年(8日間計4970人)に比べ、55人増だった。4月29日に810人、5月2日に870人、3日に867人、4日に817人と800人を突破した。スタッフは「3日連続しての800人超は初めて。5月に入ってからは天候に恵まれ、家族での入館が多かった」と振り返った。

 ■初島航路 6日間増便、1~5日20%増

 富士急マリンリゾートによると、10日間の乗船客は約2万人で、28日と1~5日は多客のため、臨時便を出して対応した。「初島ところ天祭り」が開かれた1~5日は1万2千人で前年比20%増、最多は3日の3200人だった。担当者は「例年平日となる1日と2日は、倍近い乗船があった。ピークは例年より1日前倒しになったようだ」と話した。

 ■ビーチライン 後半順調、前年比11・3%増

 有料道路「熱海ビーチライン」の通行台数は計10万6763台で、前年比11・3%増を記録した。

 4月30日深夜に高波の影響で下り車線を通行止めにするなど、連休前半はぐずつく天候の影響を受けた。担当者は「後半は天候に恵まれ順調に推移し、期間中の交通量は対前年比で増加となった」と話した。

 鉄道利用者数についてはJR各社が駅別データを公表していないため不明だが、JR東日本熱海駅の関係者は「昨年に比べて大幅に増えた」としている。

 【写説】定期船の乗降客でにぎわう初島港=熱海市初島(1日撮影)