渋谷さん(左)から写真の説明を受けるライフ熱都のメンバー=熱海市田原本町のラスカ熱海

 熱海市のNPO法人ライフ熱都(ネット)は、JR熱海駅ビル「ラスカ熱海」3階で、報道写真家渋谷高弘さん(94)=東京都北区=の写真展「昭和20年代の熱海」を開いている。1950(昭和25)年の熱海大火前後の市街地を捉えた貴重な写真23点が並び、利用者の目を引いている。

 熱海の歴史を写真で紹介する活動の一環で、静岡デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせて企画した。同NPOの顧問脇田恵信さんと親交のある渋谷さんが、“秘蔵”していた写真を初公開した。渋谷さんは趣味の釣りを楽しむため、若い頃から熱海や近隣を訪れていて「沼津にいたとき、熱海で大火があったと聞きすぐに撮りに来た」と振り返る。

 出展したのは高台から焼け跡を眺める市民や、「宇佐美」と背に記されたはんてんを着て片付け作業に当たる人の姿など、大火直後の街で捉えた写真が中心。他にも熱海駅前や銀座通り、海岸などの様子を記録した写真を並べた。渋谷さんは「地元の人たちに大火前後の熱海の様子を見てほしい」と語り、同NPOの綾野憲夫理事長は「プロの写真は見応えが違う。写真を通して熱海の歴史の一端を知ってもらいたい」と話した。6月末まで。市内の画家酒井理恵子さんの絵はがき「熱海百景」の展示・販売会も同時開催する。

 【写説】渋谷さん(左)から写真の説明を受けるライフ熱都のメンバー=熱海市田原本町のラスカ熱海