■大学時代、研修旅行でご訪問 「皇室とのつながり後世に」

 熱海市の伊豆山神社には、天皇陛下が学習院大在学中の1980(昭和55)年9月、研修旅行で訪問された際の写真が残る。境内では昭和天皇お手植えの松の次世代と推測される若木が育っていて、原嘉孝宮司は「さまざまな形で皇室とのつながりがある神社。歴史を大事にし、写真や松も後世に残していきたい」と話す。

 半袖シャツにズボン姿で境内を歩かれる姿を捉えた写真で、パネルに収め「皇孫浩宮徳仁親王殿下御参拝 昭和五十五年九月十二日午後三時」と筆書きが添えられている。現在の神職や総代関係者に当時を知る人はいないが、翌日の「伊豆新聞」は、史学研修旅行40人の一員として、箱根から湯河原・城願寺などを経てバスで伊豆山神社に着き、164段の石段をゆっくりと登って参拝したことを伝えている。

 本殿前には昭和天皇が1914(大正3)年1月に参拝された際、お手植えをした松が数年前まであった。松くい虫の被害で伐採したが、周囲には“2世”と思われる若木が十数本、育っている。原宮司は「ゆかりのある松を後世に残していくためにも、専門家に選んでもらった1本を残し、ほかの木も別の場所で大切に育てていく。御代替わりの年に、計画を進めていきたい」と語った。

 【写説】学習院大在学中に熱海市の伊豆山神社を訪問された天皇陛下の写真を手にする原宮司=同神社