車座になって昨年の熱海国際映画祭の問題点などを語り合う市民やボランティア=清水町の熱海魚市場

 ■運営など批判相次ぐ 「将来、市民主導で挑戦」

 熱海市で昨年開催された第1回熱海国際映画祭の内紛劇を受けた市民有志による「市民で熱海国際映画祭を考える会」が6日夜、清水町の熱海魚市場で開かれた。昨年の映画祭に協力した周辺関係者やボランティア、一般市民約25人が舞台裏のずさんな運営実態を暴露し、「恥ずかしい」「熱海のイメージを悪くする」などと結果を痛烈に批判。一方で映画祭の可能性、将来の市民主導での再挑戦についても話し合った。

 車座になって自由に意見を出し合った考える会では「準備期間が短い」「会場準備の現場ではボランティアに説明や指示が一切なかった」「音響設備を前日になって頼まれた」などと周辺関係者が混乱を極めた当時の状況を紹介。実行委員会の中核である映画祭企画・運営会社については「ずさん」「全体を指揮することができずにいた」「契約書も交わさず発注していた」などと問題点を多数指摘した。

 実行委分裂で市が事実上撤退し、運営会社が予定通り行うとしている第2回映画祭については「恥の上塗り」「中止すべきだ」との厳しい意見が相次いだ。映画祭の価値、可能性は参加者の多くが認め「明かりを消してはいけない」「赤字を出すことが悪いのではない。長期的視点に立つ必要がある」「最初は小規模でも良い。映画が好き、熱海が好きな市民主導で準備し開催したい」などの声が上がった。

 主催した和田町の映像作家永田雅之さん(46)は「いろいろな人が意見を出し合うことができて良かった。市民の手による映画祭を皆で考えていきたい」と話した。

 【写説】車座になって昨年の熱海国際映画祭の問題点などを語り合う市民やボランティア=熱海市清水町の熱海魚市場