「知られていないのは、存在していないのと一緒。PRが不足している」−。眼下に駿河湾を望むダイナミックな絶景と、珍しい石積みの棚田が特色の松崎町の石部の棚田で聞かれた、現場に携わる人たちの“生の声”。

 実態調査で浮かび上がった、切なる思い。これはコニカミノルタが人材育成を目的に町で開催した社員研修で、同社若手グループがヒアリング調査で見聞きした“町の課題”として紹介した一例だ。

 オーナー制度などを通じ観光や稲作体験などで訪れる人が多いとはいえ、「まだまだPRが足りない」というのが棚田の現場の実感らしい。「存在していないのと一緒」という言葉に、自身や周囲を奮い立たせる静かなる気概を感じる。(藤)