十数年前にボウリング場とパチンコ店を経営している人を取材した。なぜこの二つの業種の組み合わせなのか、とても気になった。取材内容とは関係なかったが聞いてみた。その人は「ボウリング場が赤字になり、補うためパチンコ店を始めた」と理由を教えてくれた

 ▼初めてボウリング場に行ったのは中学生の時だった。第1投はレーンの横にある溝に吸い込まれてしまい、一本もピンを倒せなかった。続く第2投は真ん中に入りスペアを取った。隣のレーンで投げていた初対面の人が拍手しながら「すごい」と褒めてくれたのがうれしかった

 ▼社会人になってからは、車で30分ほどかかる隣町に出掛けて開催していた仕事仲間の大会に参加したり、地元の親睦大会に出たり、ボウリング場は相変わらず人との交流を深める場所だった。今でも各地でリーグ戦や大会が頻繁に行われ、新しい出会いが日々生まれている

 ▼ボールを転がして10本のピンを倒すシンプルなゲーム。ボールなどは借りることができ、子どもから高齢者まで体力に応じた投げ方で楽しむことができる

 ▼伊豆では最近、施設の老朽化と収益の悪化などで伊東オークラボウルが閉鎖した。地域から憩いの場が消えるのは寂しい。