河津町の「河津桜まつり」と、南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」が10日に開幕した。今年は開花が早く、当初から四~六分咲きの見頃。11、12日の最初の週末から大変な人出でにぎわっている

 ▼本家の河津桜まつりは、今年で27回目。1991年の初回の人出は、1カ月でわずか3千人。街中で開く花イベントは当時異例で「花でお客は呼べない」と出店も数軒だった。観光協会の役員が町内の商店を回り、出店を頼み込んだエピソードもある

 ▼河津桜の成長とともに人出が増え、9回目の99年に前年の40万人から一気に100万人を超え、全国区イベントに成長した。ちょうどその年、河津町を担当していて人出の多さと、延々と続く道路渋滞のすごさを実感した

 ▼近年の人出は頭打ちだが、このイベントは伊豆観光に大きな“革命”をもたらした。伊豆最大の誘客イベントに成長し、従来の会場型花イベントの常識を覆したこと、他のイベントと組み合わせた周遊型観光を創出したこと、行楽の端境期だった早春を行楽シーズンに変え、伊豆全体に経済波及効果をもたらしたことなどが挙げられる

 ▼それもこれも河津町の人々が河津桜をこつこつと守り育ててきたことによる恩恵だ。