「bus」。中学時代に通っていた英語塾で、先生が黒板に書き「読んでみて」と生徒を指名。生徒は自信ありげに「バス」と答えた。ところが先生は「これはラテン語で『ブス』と読む。これがバスの語源だ」

 ▼聞けば、ブスは「全ての人々のための」を意味する「omnibus(オムニブス)」の省略形で、かつて乗合馬車が「オムニブス」の看板を掲げていたため、乗合自動車が「ブス」、英語圏では「バス」と呼ばれるようになったという。バスは車両の形ではなく公共性から付いた名称だった

 ▼伊豆半島住民や観光客の足として地域の発展を支えてきた東海自動車(本社・伊東市渚町、石井文弥社長)がきのう、創立100周年を迎えた。定員5人の米国車4台、3路線でスタートした同社は、幾多の苦難を乗り越え、現在では半島全域を網羅し運行している

 ▼車社会の進展、少子高齢化により、路線バス事業は苦境に立つが、同時に地域の足として重要性は高まっている。石井社長は15日付の特集で「わかりやすい、乗りやすい、使いやすいバスをつくっていきたい」と抱負を語る

 ▼語源の英語読み「オムニバス」ならぬ、地域に密着した「おらがバス」として存在感を増すことを期待したい。