総務省が公表した住民基本台帳に基づく2016年の人口移動報告によれば、東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)は、転入者が転出者を上回る「転入超過」が21年連続になったと静岡新聞(1日付)で読んだ

 ▼筆者の息子は、今春から都内で社会人生活を送る。娘も都内で働いている。望む道なら、と受け止めている。人口減少に歯止めがかからぬ伊豆に若者を呼び込む方策はないかと取り組む知人も、わが子の就職に関して「働く場がなければ仕方ない」と、矛盾を感じながらも認めざるを得ないようだった

 ▼先日、年末年始が多忙だった娘が帰省した。勤務先が変わってから帰宅時間が遅くなり考えることもあるようだが、河津桜を楽しみ「リフレッシュできた」と言って現実に戻っていった

 ▼別の伊豆の知人の娘も「東京は刺激があって楽しいから」と就職先を決めたという。新たな施設が次々と誕生し、文化の先端に触れる機会に恵まれているのは魅力だろう。一方で地方に引かれて移住し、起業する若者もいる

 ▼「どこでどんな仕事をするのか」「居心地はいいのか」…。当たり前だが、最終的には本人の価値観の問題である。いずれにしても、自立して「悔いなき人生を」と願う。