近年、ニュースを見ていると、防犯・監視カメラの映像が事件解決への決め手になるケースが多い。犯行の瞬間はもとより、犯人や被害者の事件前後の行動、逃走の経路…など。警察の捜査にとってもカメラ映像はなくてはならないものになっているようだ

 ▼今、全国には300万台以上の防犯・監視カメラがあるといわれる。人口比で推定すれば、伊豆地区にも5千~1万台ほどあるかもしれない。デパートやスーパー、ホテル、金融機関などはもちろん、商店街や一般住宅に設置される例も珍しくない

 ▼13日、マレーシアの空港で起きた金正男氏殺害事件。今週になり、テレビ局が入手した防犯カメラの映像が何度もニュース番組で流れた。静止画ではなく動画で。食い入るように見た

 ▼正男氏とみられる男性に襲いかかり何かを顔に被せる女、空港職員に被害を訴える男性、逃走する女、たどたどしい足取りで医務室に入る男性−など毒物を使った犯行の一部始終がはっきりと記録されていた。双方の表情を確認できる場面もあった

 ▼カメラ設置の目的は、犯罪の捜査ではなく抑止。しかし今回の事件を見ると、確信的な犯罪者の前では、カメラの存在は無力なのか。効果の限界を感じた。