まな板の上で包丁を使って「トントン」と刻み、粘りを出して味わうことから、地域によっては「トントンメ」などと呼ばれて親しまれているコンブ科の海藻「シワメ」。

 先日、西伊豆町で開かれたふるさと料理教室で、約1年ぶりに目にした。昨年春に“季節の風物詩”として松崎港での天日干しを取材した折、西海岸の岩場水深5メートルほどで採れると教えてもらった。

 この時期になると松崎の岩地や石部などでこれまた「春を告げる」ヒジキ刈りが始まる。先ごろ今季初となる漁に同行させてもらったが、漁場で住民が協力して採る様子も、この地域ならでは。

 春。野花だけでなく、海の恵みで実感できるのも、伊豆の素晴らしさだと感じる。(藤)