ホタルの幼虫は上陸してさなぎになる際、洪水を避けるため本能的に高い土手を目指すという。飼育業者から聞いた話で、生存競争を勝ち抜くため身に付けた能力に驚いた。

 現在は生育環境の減少により数が減り、下田市内でも見る機会は少なくなったという。そんな現状を少しでも変えようと活動しているのが上大沢の有志団体「いろり会」だ。2年半前に始動し、地元の田んぼを整備してホタル用の池を作り、今年は幼虫を放った。活動規模は決して大きくはないが、確固たる意思と熱意を感じた。彼らの努力が実を結ぶよう祈りたい。

 数年後に上大沢を訪れたとき、無数のホタルが光り飛び交う光景を見ることができれば最高だ。(穂)