関東・中部地方の高速道路地図を見ると、房総半島も三浦半島も先端まで動脈が延びている一方、伊豆半島だけが中央の入り口部分を除き、ぽっかり空白になっている。伊豆の来遊客は房総の2倍、三浦の10倍に及ぶのに不公平感は否めない

 ▼1987年の全国総合開発計画(四全総)で、全国1万4千キロの高規格幹線道路計画が描かれた。全国で動脈整備が進み、伊豆だけ乗り遅れた形。政治力、地域の団結力や熱意の欠如など、理由はいろいろ指摘されているが、過ぎた年月は戻らない

 ▼しかし近年、伊豆にようやく光明が差してきた。伊豆縦貫自動車道・東駿河湾環状道路に続き、天城北道路が2年後に開通する。河津下田道路も、河津側の2期工区が着工。ダンプが行き交い建設のつち音が響く

 ▼昨日、国交省の第三者委員会に最後に残る天城越え区間のルート案が示された。事業の必要性・妥当性を検証する「計画段階評価」という手続きで数年内に整備方針が決まる

 ▼机上の計画だが、沼津―下田60キロが初めて線でつながり「縦貫道整備が目に見える形で実感できる」と期待感が高まっている。全線開通まで15~20年と見込まれるが、早くなるのか、遅くなるのか、地元次第だ。