東京で開催される次期五輪・パラリンピックまで3年余りとなった。近年、会場や敷地内を禁煙にするなど「たばこのない五輪」が続いているという。国際オリンピック委員会(IOC)と世界保健機関(WHO)が2000年以降、開催都市に協力を求め、罰則を含めた対策が行われてきた

 ▼WHOの受動喫煙評価によると、日本は「受動喫煙からの保護」について「最低」とされている。厚生労働省が最近示した健康増進法改正案では、飲食店を原則禁煙とするなどの受動喫煙防止策が盛り込まれた。悪質な場合は罰金を科すという、かつてない厳しさだ。内容については賛否両論が挙がっている

 ▼健康への悪影響、喫煙場所の減少などから、たばこを吸う人は年々減りつつある。男性は1996年に57・5%だったのが、2016年には29・7%と20年間でほぼ半減した

 ▼喫煙者の意識も変わりつつある。以前は他人のことをほとんど気にしていなかったが、飲み会で周囲の様子を見て、たばこに火を付けるのをやめるようになった人もいる

 ▼伊豆半島は五輪・パラリンピックの自転車競技会場となり、国内有数の観光地でもある。喫煙に対して、どう向き合うか考えるいい機会かもしれない。