「食」に対する人の関心の高さを肌で感じられる場所だ。東アジア最大規模を誇る横浜市の中華街である。東西を牌[ぱい]楼[ろう]で囲まれた約500メートル四方に、中華料理を中心に600店以上が立地する

 ▼一言で中華料理と言っても広東、北京、四川などがあり、材料から味付け、調理方法に至るまで多種多様だ。高級な宮廷料理、点心を食する飲[やむ]茶[ちゃ]、店頭で手軽に味わえる肉まん、スープなどで済ますのもいい

 ▼食べるだけでもいろいろな楽しみ方ができる場所である。年間の来訪者は2千万人以上といわれ、平日の午前中でも多くの人が通りを行き交う。さまざまな言語も耳に入る

 ▼そんな中華街に、初のアンテナショップとしてオープンしたのが伊豆半島をPRする「美・伊豆」だ。国内外への情報の発信拠点となる。特産品の販売や地場食材を使った料理を提供し、伊豆の食の豊かさをアピールする。移住情報コーナーでは相談や住環境の素晴らしさなどを伝え、急速に人口減少が進む伊豆への移住や定住の促進を目指す

▼13市町が一つにまとまって「伊豆」を宣伝していくのである。いやが上にも期待は高まる。ただ、これまでに見られた温度差など、足並みの乱れは決してあってはならない。